
2017年度作品
全25話
監督・・・増井壮一
声優・・・七瀬彩夏、上田麗奈、安済知佳、田中ちえ美、小松未可子、 斧アツシ、 伊沢磨紀、ヴィナイ・マーシー
製作会社・・・P.A.WORKS










序盤は正直あまりハマらなくて、7話くらいで切ってました。
しかし数週間前、Amazonプライム・ビデオの無料期間が終了すると告知を見て、有料になったら一生見ないだろうなと思い鑑賞再開しました。
やっべぇ
すげぇ面白いじゃん!!
ひょんなことから「チュパカブラ王国」の二代目国王になった、由乃。
他にも間野山の観光職員、劇団に所属していた元女優、WEBライター、家事手伝いニート、
年齢、職業、性格、目的が異なる5人がそれぞれ得意分野で補い合いながら、廃れ行く街の復興支援に挫折と成功を繰り返しながら、町興しをします。ちなみに本作では国王の任期である一年間が描かれています。
よくあるサクセスストーリーではありません。
多少アニメっぽい演出はありますが、しっかり人間が描かれています。
取り上げられる題材も、
廃れる伝統工芸、地方都市との格差、独居老人の集まる限界集落、バス路線の廃止、寂れた廃校舎、シャッター商店街、町の吸収合併、等の社会問題がリアルに提示されます。
いかに人を呼び寄せるか ← このテーマ、個人的にずっと自分も頭の中でグルグルしていた為、とても興味深い内容で、見ていて勉強になったのは言うまでもありません。
要するに大人の鑑賞に堪えられるテーマが目白押しです。
話数を重ねる度に掘り下げれるキャラクター達
脇役である老人一人ひとりにまでスポットが当てられ、人間ドラマがどんどん濃密になっていくこの感じは、NHKの 朝ドラ に近いと感じました。
町民は高齢者が多い。
変化を好まない頑固物、様式・格式にこだわる偏屈ばかりです。
数少ない若者に至っては「娯楽がない」「将来性がない」為、都心部へ。
高齢者の方に事前に配られていたタブレットを上手く生かしたり、YouTube投稿が連鎖したり、その他をいろいろな最新技術から原始的な妙案まで実に様々な方法で町民達のベストな方法を探りながら、失敗と成功する姿に幾度となく心打たれました。
本作を見て、とても大切なことを学びました。
働くことへの価値観
夢との向き合い方
相手の立場(気持ち)を考える。
おもてなしの心。
エンディングは不覚にも涙線崩壊しました。
ネタバレになるので詳細は控えますが「デジモン」のラストと言えばわかるでしょうか。見終わった今、「サクラクエスト」ロスが凄いです。
モデルとなったのは富山県南砺市の各観光名所だそうです。行きたい。
以下、印象に残ったセリフ抜粋。
●7話
「家はただの箱じゃないもの。
そこに住んでいた家族の
思い出が詰まっているから」
●24話
「普通じゃない仕事もそれが毎日続ければ普通になるし、普通の仕事だってそこに刺激が見つけられれば普通じゃなくなるからね」
「でも外から与えられる刺激じゃなくて、どこへいても自分で探せる刺激もある」
「どんな仕事だって、その中に自分で刺激を見つけて、どんどん面白くしていけばいい」
↑このセリフ聞きながら「カッケー」って無意識に口に出していたら、画面の中の登場人物も同じ言葉発して「だよな」って更に感動しました。
ティーザー予告
2クール突入最新PV
op
実写版はこちら:https://youtu.be/ssmzhbSZlRQ
職員紹介PV
ED「Freesia」 ※この曲一番好き
2クールOP 「Lupinus」
2クールED Baby's breath







2017年度作品
全12話
監督・・・細田直人
声優・・・堀江瞬、梅原裕一郎、五十嵐裕美、岡本信彦、江口拓也、鳥海浩輔、緑川光、チョー、早見沙織、佐倉綾音、西村朋紘、日笠陽子、安元洋貴
西尾維新の 「十二大戦」 そのアニメ版全12話を見た。
内容は、12人の戦士が最後の1人になるまで殺し合う戦う お話。
原作小説でも感じたことですが、中だるみいっさいすることない驚愕のスピード展開も原作そのまま。
まずはあらすじからどうぞ
どこかの世界。十二年に一度、十二支の戦士が集い争う「大戦」があった。その名は、『十二大戦』。頂点に立った一人は「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を成就する事が出来る。十二人の戦士はそれぞれの想いを胸に、戦場に赴く。殺し殺される戦士達の物語。
ちなみに戦士たちには知らされていませんが、ごく少数の有力者が国そのものをチップとして賭ける代理戦争でもあります。
日本は第二次世界大戦以降はありがたい事に戦争をしなくなり、以降、テレビ等で戦争と聞いても正直絵空事に感じつつある左近。
それぞれ特殊能力を所有。
戦争で英雄と崇められたり、貢献が評価された強者ばかり。一人で数百人を殺めた(戦争では英雄)ゴロツキ達。
ここだけ切り取ると感情移入もクソもないだろという話になりますが、ここからが西尾マジック!
それぞれ戦争下という環境に身を置いた選ばれし者達、人格形成の過程がまたリアルなんです。葛藤の上の葛藤がこれでもかとすくい取られます。
そうですね、
私的に各登場人物がそれぞれが2時間映画の主人公になれるくらいの熱い軌跡が濃密に描かれるのです。
毎話必ず死人が最低一人出ます。
上手い声優さんが放つとセリフの重みがまた凄いのなんの。
戦争下において精神が保てなくなり
全ての物事に対して
「問題ない。」で片付けず寅。
そんな寅に御弁に語る牛。
戦争背景に最後の一人になる為、果敢に戦う12人の生き様を描く十二大戦。
見て損はない傑作。
なぜ生きるのか?
何でも願い事が一つ叶うとしたら何を願うか?
その他にも日常でよく考えたら疑問に思う 問題提示 を、西尾節で次々拾われる。
セリフ一つとっても 哲学的 というか 深読み できて、毎話胸に染みます。
以下、響いた場面を紹介。
4話
砂粒 「キレイゴト、なめんなよ!ボク!」
4:34~
自ら足で和平条約を話術によって解決した猿のセリフ。
重みが無茶苦茶ある。このたった一言のセリフ、ズシンに響きましたよ。
10話
「意志が無くては、正しさはない。
正しい行動には、正しい意志が不可欠なのだ。
正しい事は、しようと思わなければできない。
もし君が正しいことができなくて、苦しんでいるのだとすれば、
それは君が、正しいことはしようと思っていないからだ。
正しいことをしなくてもいい理由は、いくらでもある。
迷う材料は山程あるし、不安材料も閏うほどある。
人のせいにするのもいいし、社会のせいするのもいいだろう。
時代のせいだって、運のせいにだってできる。
だが、正しいことをしていない人間は、できないのではなく
やらないだけだということを、自認すべきだがね。
君もまったく、無理に正しいことをしなくてもいいが、
それは、できないわけではなく、
やらないことを選んだのだということを、ゆめゆめ忘れぬことだ。
正しき者はみな、①すると決めて、②する。
きちんと段階を踏むことだ。
①の段階にいながらにして、②を悩むのは、愚の骨頂だがね」
※3:22~
牛のこの超長セリフ、
凄く凄く共感できるし、なるほどなと思った。
こんなセリフ、どうやったら書けるんだよ、西尾氏。最高だぜ!
12話
「夢や希望なんて、どちらかと言うとだせぇことだと思ってきた。そんなものを生きがいにしてたら、叶わなかった時に虚しいだけだ。でも、叶ったら叶ったで…、その後どうやって生きていけばいいんだよ」
14:50~
このセリフも響きましたね。
最終話である12話は他にもバシバシ響くセリフが本当に素晴らしかった!
戦火の時代設定だけあって、一人で数百人、数千人殺害している殺し屋が続々登場し少しグロ描写はありますが、見て絶対に損はありません。
サイコキラーの兎さんだけは置いておいて、他に人物はどこかしら共感ポイントが設置されています。
生きざまを描いたヒューマンドラマ 「十二大戦」 かなりおすすめです
ティーザー予告
OP パノラマパナマタウン「ラプチャー」
ED Do As Infinity「化身の獣」
12人バトルラップ

2017年度作品
日本
総監督・・・新房昭之
監督・・・板村智幸
シリーズ構成・・・東冨耶子、新房昭之
声の出演・・・神谷浩史、水橋かおり、斎藤千和、 加藤英美里






















アニメ 「終物語」 見ました。高校卒業までを描かれます。
言葉では表せない熱量、情報量をもったアニメ 「化物語」 から全話見てきた身としてこの本作「終物語」のエンディングは感無量でした。
原作を見ていない状態での鑑賞、想像を超えた伏線の数々をこの作品で 完済 していく物語展開にグイグイ引き込まれました。
*あらすじ*
それがきみの―青春の終わりだ”大学受験当日の朝、北白蛇神社へ向かった阿良々木暦。
彼を待ち受けていたのは、予期せぬ笑顔と最終決戦の号砲だった―。
すべての“物語”はいまここに収束する…。
今回謎めいたキャラでお馴染み、 忍野扇 の正体ついに明かされます。
だいたい検討はついていたのですが、主人公暦の決着のつけ方がまた想像以上で感涙しました。
終盤の展開は、
葛藤だとか悩みだとか、
セリフの掛け合い一つ一つとっても
深すぎて、深すぎて 、ほんとうに深すぎて
言葉遊びも含め、凄く圧倒されました。
この点においては 日本人に生まれて良かった と改めて感じます。
あぁ、 物語シリーズ に出会えてよかった。
原作の西尾維新さん、制作会社シャフトさん、シリーズ総監督の新房昭之さん、声優さん方ありがとうございます!
というわけで、的確な感想を綴ることが難しいので、この辺りで終わります。
ちなみにOP2曲、主題歌どれも最高過ぎて、鳥肌が立ちました。
「物語」シリーズ、次シーズンもアニメ化期待しています!
阿良々木君、お疲れ様でした!
【30秒予告】
【予告】
【主題歌】ClariS『SHIORI』
【OP曲】『まよいヘル』OP「terminal terminal」


KEMONO FRIENDS
2017年度作品
日本 / 全12話
監督:たつき
脚本:田辺茂範
声の出演:内田彩、尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、 山下まみ、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、野本ほたる、築田行子、藤玲奈、津田美波、藤井ゆきよ、下地紫野、大空直美、本多真梨子、國府田マリ子、三上枝織、相坂優歌、伊藤かな恵、野中藍、松井恵理子、立花理香、和多田美咲、上原あかり、七海映子、幸野ゆりあ、早乃香織、三森すずこ、みゆはん、照井春佳、金田朋子、小林ゆう
キャッチコピー: あなたは、けものがお好きですか?!













話題のアニメ 「けものフレンズ」 観ました。
ニコニコ動画一挙全12話一気見、しかもコメント付きで。
*あらすじ*
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。
そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で、動物たちが次々とヒトの姿をした「アニマルガール」へと変身――! 訪れた人々と賑やかに楽しむようになりました。
しかし、時は流れ……。ある日、パークに困った様子の迷子の姿が。
帰路を目指すための旅路が始まるかと思いきや、アニマルガールたちも加わって、大冒険になっちゃった!?
レビューに入る前に本作を少し補足情報を。
2015年にスマートフォン用ゲームアプリが先行コンテンツとしてリリース、続いて『月刊少年エース』にて漫画版が連載開始、2016年にはテレビアニメ化が発表され、翌年1月より本作のアニメが放映されたそうです。
尚、けものフレンズは 「人間が動物の外見をしている」 のではなく一貫して 「動物が人間の外見をしているもの」 として描かれているとの事です。
さてここから内容に触れていきますが、特に興味があったわけでもなく、 話題になっているアニメだなー ってことを事前に知っていたくらい。
そんなこんなで、先日一挙放送があるということで この機会に見てみよう となったわけです。
正直、一話目見て若干引きました。
「うわぁ~すごーい!」
「たのしー!」
「君は◯◯のフレンズなんだね!」
「ふっふーん」
「じゅるり」
etc・・・
CG感丸出しのキャラクターは勿論、キャラの行動や喋り方が あまりに 幼稚過ぎる 。
「うわーこれ何才向けの作品だよー」 と 内心思いました。
しかし 、しかしですよ...。
物は試しにというわけで2話3話と見ているうちにこの作品の独特な雰囲気に飲み込まれてしまいました。
何も考えないで気軽に見れる という意味では、最高な作品だと思います。
テーマとなるのは 自分探しの旅 ですかね。
ジャパリパークで目を覚ました主人公かばん。 ← 大きな鞄をしょっているからこのあだ名が付けられました
フレンズと呼ばれる動物を模した姿の人がそこに沢山。
サーバルキャットのサーバルちゃんと共に 自分がなんのフレンズなのか を探す旅に出ます。
簡単な伏線は多少含まれていますが、悪知恵だとか友情や恋愛の裏切りだとか、
そういった 不の産物 が完全に排除された健全な世界での大冒険。
これだ ... こんなのが見たかった。
賛否両論ありますが、息抜きには素晴らしくいい作品だ。
これは是非、子供に見せたいアニメですね。
私的には本作音楽がとても良かったです。 サントラ欲しいくらい
緊迫的な場面では突然テンション上げ上げな EDM が使われていたり、
聴くだけで分かる不穏なBGM、明らかに泣かせに攻め込む音楽。
寝せようとくる音楽、ジャングルにいますBGM、草原を駆け巡っているみたいな壮大な音楽
挑戦的にあの番組でおなじみの料理コーナーとか匠の技的なテーマ曲とか、かなり似せた音楽。
これまた シンプルです!
あと主題歌「ようこそジャパリパークへ」の歌詞もじっくり聞いてみると、実はシンプルでも奥深いテーマが。
分かりやすさ が勝利の 鍵 ですね。
シンプルに徹した分、余計なことを考えず堪能できる作風はとても好感触。
おそらく人気が出る 秘訣 はここではないかと!
ただ本作見た後、現実世界 に戻るのに少し時間を要しましたw
とにかく全12話、楽しませていただきました。
ニコ動で見ていたので、いろいろ裏情報とか小ネタとかが、リアルタイムで流れてくるので ダレる ことなく楽しめました。
ただコメント読みながらだったので、感情を揺さぶられる体験ができなかったので、また機会があればフラットな状態で見てみたいですね。
アニメ 「けものフレンズ」 おすすめです!
【予告PV】
【主題歌】「ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP
【サントラ】必聴!

2015年度作品
48分 / 日本 / アニメ
監督・・・板村智幸
声の出演・・・神谷浩史、水橋かおり、井上麻里奈、斎藤千和、堀江由衣














「終物語/おうぎフォーミュラ」、放映時リアルタイムで視聴していましたが、BD購入しての再見レビューとなります。
*あらすじ*
高校三年の十月、阿良々木 暦は神原駿河から、転校してきた一年生の忍野扇を紹介される。
暦に相談があるという扇。直江津高校の図面を作成したところ 不思議なこと があると言い出した。
それをきっかけに、暦の高校生活を決定付けた、このまま語られるはずのなかった物語が明らかになる……。
「おうぎフォーミュラ」 は全2話本編 48分 のドラマとなります。
簡単に説明すると、教室に閉じ込められた2人が犯人当てをする 話です。
いわゆるワンシチュエシチュエーションものですね♪
今までの「物語」シリーズにはなかった
密室犯人当てミステリー!
ただし、西尾維新さんが描く場合、一筋縄ではいきません。
犯人当てという名の裏に、人間の真相心理 が描かれます。
初期の頃、主人公の暦の名言 「友達はいらない、だって人間強度が下がるから」 が生まれる物語でもあります。
それにしてもシャフトの映像は内容とは別に、斬新ですね。
舞台は教室なのですが、まるで宇宙空間にいるような突飛な演出、そして配色。
見ていて 「おおっ!」 と思うカットやシーンが続出です。
とても興味深く見させていただきました。
いろいろな楽しみ方できる 「終物語/おうぎフォミュラー」 おすすめです!
【発売告知CM1】
【発売告知CM2】
【OP】「Decent Black」:水橋かおり
音源「decent black」:水橋かおり