

2009~2014年度作品
全11巻
著者・・・押見修造
出品者・・・講談社



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アニメ見てから漫画見ました。
良かーー!
以前何気に見て鑑賞したロトスコープアニメ版で一気に 心 奪われ、その後も描かれるという事で、躊躇なしで全巻原作漫画を揃えてしまいました。 ※中古ですが
※あらすじ
中学編
クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。
窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯と付き合うことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになる。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと向かっていく。
高校編
中学校編から3年後、春日高男は中学時代を過ごした群馬県から引っ越し、埼玉県で高校生活を送っていた。ある騒動以降仲村と離れ離れになりながらも春日は仲村への思いを捨て切れず、そして抜け殻のように毎日を過ごしていた。
そんな春日はあるきっかけから男子の憧れの的である常磐文と交流を深め、常磐の中に仲村の影を感じていく。
いいねぇ~
何処がいいかと問われると、感情のほとばしり?
読んでいて 感情 が刺激される。
主人公、高男に全て感情移入は出来るってわけではないんだけど、よいしょよいしょで行動に説得力があり、引き込まれてしまう場面が多々ある。
例えば根っこ精神として、
生まれた地で無難に生きること に絶望を感じ、何か自分にしかできないことをやってやりたい という気持ち
だけど、実際 何も出来ない自分自身 に腹が立ち
イライラする。
モヤモヤする。
そんな感情がこの本には たんまり と詰まっています。
中学生編に関してはアニメ版の こちら の感想をお読みください。
ネタバレ してますお気を付けください
アニメ版以降の話に限ってレビューすると、
あの後更に大きな一悶着があります。
二人で町内会の祭りの御輿壇上にて灯油を被り 公衆の面前で自殺 を図ります。
こちらは最終的に未遂に終わりますが、この行為がキッカケで双方の親公認、完全に離れ離れされ、新しい街での新生活が始まります。
ここから時間が飛び、高男は中学生から高校生に。
両親との関係も醒め切り、もやもやが腐り根付く中、常磐文さんという小説家を目指すの子に出会います。
彼女は友達が多く、バイト先の1コ上の先輩と付き合っている。
一見、対の人間かと思いきや、根本に深い心の闇を抱えており、その部分が共有でき、そして2人は付き合うこととなります。
なんかこの場面、以前の中学生編の奈々子との関係を彷彿させつつも、成長した高男の姿が見られるので親心のように見てしまうこと必須。素直に感動しました。
とにかく応援したくなる2人です。ガンバレー!
この常磐との出逢いにより、高男の 未来 が大きく変わります。
そして最終巻、11巻へ。
あの問題児佐和の居場所が判明、常磐(彼女)を連れて、はじまりの街で 再会 を果たします。
そこでのシーンはメッチャくちゃ良かったです。読んでいて、ザワーっと実際に鳥肌立ちました!
あぁ・・・ 「惡の華」、凄いよこの漫画!
なかなか日常で味わえない感情をありがとう!
著者の押見修造さんにファンになりましたよ、他の作品も漁りたいと思います。
個人的に永久保存版になりました 「惡の華」 、最高ですよ!

2011年~2013年度作品
著者・・・高橋ツトム
集英社より全8巻発売中




読破しました. .. 。
ヤングジャンプ誌上にて2011~2013年の間、連載していた全8巻
読み手の魂揺さぶる傑作漫画 「ヒトヒトリフタリ」 。
私的に映画の師匠がロバート・ロドリゲス監督なら、漫画界の師匠は高橋ツトム氏です。
登場人物の心情描写が時に、物凄い気迫を感じます。
息遣いまで感じられる、魂こもった作品ほんと感動もんです。
*あらすじ*
霊界に住むリヨンは授業をサボってばかりいる少女の霊。
ある日、校長より人間の守護霊として修行することを命じられる。
だが、リヨンが憑くことになったヒトは、余命わずか一年半の日本国総理大臣だった…。
本作、一巻発売から追って購入していたわけでありますが、
改めて全巻揃ったので、一巻から最終巻まで続けて読みました。
熱い!
熱過ぎる!
どんどん引き込まれていく ツトムワールド!
思うに、
総理大臣 と ギャルのコラボ、
全く繋がりのない二つの要素が、見事なまで 調和 しました。
ちなみにコメディなしのシリアスドラマです。
政界漫画ってぶっちゃけその業界に関心なかったら、政界用語ばっかで、自分からあえて手には取りたくないなぁと、そもそも読む気が起きないと思うのですが、
全然そんなことない のが、この漫画の凄いところ。
芯の通った登場人物 が何より魅力的なんですよね。
高橋ツトム氏の描く 女子 って、意志がみんなシッカリしてとっても魅力的!
大阪生まれ金髪娘 リヨン も例外ではありません。
初登場シーンから思うがままに行動するギャルが、苦難の乗り越え成長する姿といったら、ほんと感動モノ。
リヨン「えーかおっさん、人間はな、一人やないんやで! 見守ってくれる守護霊がおるんや、感謝せえよ!! 」
↑泣けました
大阪弁ってなんでこんな染みるんだろうか・・・最高♪
そしてこの作品に登場する総理大臣!
めちゃくちゃ、カッコイイじゃないですかっー!!
※ビジュアルではなく生き方です。言動、行動力に鳥肌が何度たったことか。こんな大人になりてぇよ
春日総理大臣みたいに、自らを犠牲にしてまで突き進む男が現実にいれば 今の状況は変わるのだろうか・・・。
何より生き方がロック!Rockです。
もちろんただカッコイイだけじゃ、お話的につまらないです。
敵からの攻撃が来ます。この辺はファンタジー入ってます。
その負のオーラで、総理大臣の短い命が更に減らされます。
守護霊リヨンの力でも、全てを防ぐことが出来ず ...
自分自身の 寿命が日に日に減っていく わけですから、それでもなお屈しない姿。強いんですよね。
3.11福島原発 を真正面からガッツシ描いています!
「みなさんは必ず忘れます」
↑この一言、凄く重い
明らかな意識した小泉純一郎、鈴木宗男をモチーフにしたキャラ達も登場!
思えば、
「スカイハイ」は死後の世界を描いていたのに対し、本作「ヒトヒトリフタリ」は
「今、現在を生きること」 を描いています。
心揺さぶるの上手いよ、ツトムさん!
読み終わった後でも、登場人物が忘れられません。
なんか、読んだら、俄然何か行動したくなる そんな熱い漫画です!
日本人なら、読んどけ!
っていうくらい必見!
それにしても 守護霊 って本当にいるのだろうか?
リヨンみたいな強い守護霊なら向かうところ敵なしだ。
「ヒトヒトリフタリ」 超オススメです!
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1988~1995年度作品
全10巻
著者・・・岩明均
岩秋 均氏が描くホラー漫画。
実家に帰ったら漫画 「寄生獣」 を発見。
現在放映中のアニメ版、そして実写版もあと少しで公開されるということで、
全10巻、再読しました。
アッと言う間に読み終わりました。
1998年より書かれた漫画なのに、全然古臭さを感じなかったです。
そしてやっぱ好きだな、寄生獣。
侵略モノ 、 好きだ。
ちなみに侵略映画と言えば、
「パラサイト」、「遊星からの物体X」、「ボディ・スナッチャーズ」、「インベージョン」。
上記映画にハマった方なら、この作品もすんなり受け入れられるかと思います。
しかも舞台が 日本 なので、よりリアリティを感じます。
常に先が気になる展開 の連続にページをめくる手が止まらない、止まらない!
テンポを崩す余計な回想シーンもほとんどなく、連続ドラマを見ている感じで展開。
改めて数年ぶりに読み返してもみると、内容も深 かった。
とても深い。
作者のメッセージ性がこんなにも強く出ていた作品だったのか。
設定としては、
宇宙から飛来してきた正体不明の生物の種が人間に寄生するというお話。
その種は主人公、新一にも入り込もうとするも、ミスって右手に同化してしまいます。
ちなみに通常は頭を乗っ取ります。
その侵略された部分はその生命体が完全乗っ取るので、もし頭にパラサイトされたら思考能力も完全乗っ取られます
というか、頭を落とされるので、完全にその地球外生命体の モノ になるんです。
そんなこんなで右手にパラサイトされてしまい、
のちに ミギー と名付けられた生命体。
実はとても勉強熱心なやつで、考えて行動をする論理派タイプなんです。
侵略されたとはいえ、このミギーがほんと憎めない。
「魔法少女まどか☆マギカ」でいうと、キュウべぇ的な立ち位置ですよ。
この作品の見所は個人的に2点。
まずはバトルシーン。
中盤以降からのミギーが防御に徹して、新一が攻撃を担当する頭脳戦バトルがとにかく熱いのです。
続いて
パラサイト側を通して語られる 生きる ということ。
ただ 種 を存続させたいという染み込まれた想い。
それは人間も同じなのではないか? という話。
その過程で人を殺めてしまう。
そんな弱肉強食ルール。
人間も、豚や牛を食べることから
ある意味殺戮をしているこの現状がミギーの口から論理的に話される箇所は、否応でも考えさせられます。
「そうだよな、言われてみれば、子供の頃から当たり前のように食べている肉も、元はと言えば生きていた生物なんだから...」
人きる上で必要な哲学と、アクションシーンが見事までに融合しています!
個人的にヒロインよりも、
感の鋭いスケバンの加奈の方が好きです。
見ていない方はオススメです。
但し、人が喰われる描写、シュレッター切り される場面が多いので、グロ注意です。
独特ワールドが炸裂する侵略パニック作 「寄生獣」 全10巻おすすめです

2007〜2008年
著者…吉富 昭仁
出版社…講談社

やっと見終わりましたー!
なんやかんやで読破するまで 無駄に5年 くらいかかりましたw
ちなみに漫画、全4巻です。なぜに?
数年前、1,2巻を中古で購入、
中古で探してもなかなか見つからずやっと先日3,4巻を見つけ即買いしました。 (いい加減、新品で買えよっ!)
うん ・・・ 好きですこのテイスト。
*あらすじ*
幼馴染に告白した直後、交通事故で死んだ女子高生、摩子。
その時突然、霊体の彼女の前に黒いコートを着た紳士風の男性、大雲阿弥が現れる。彼は死者を死の世界へと連れて行く「ツレビト」と呼ばれる存在であった。
「お迎えに参りました、摩子さん…」
そう語りかける阿弥。しかし、自らの死を受け入れられない摩子はこの世に留まる為、自身もまた「ツレビト」となるのであった…。
冒頭で女子高生摩子が好きだった男の子に 告白。
その帰り道、交通事故に合って、 死にます。
惨い、惨過ぎる!
でも、ここからが本筋なんです。
自分が死んだことに気づき、
現実世界でやり直したことへの葛藤しながらも自分の使命に目覚め、決断をします。
パラレルな世界観がこれでもかと炸裂。
舞台が死後の世界なので、夢を見ているかのような感じで展開していきます。
時間軸移動あります。
5年後、10年後…
更に数十年後と舞台と飛んだりします。
死者を連れて行かなければ、廃人になるという恐怖。
「バタフライ・エフェクト」「マトリックス」「魔法少女まどか☆マギカ」みたいにガッチリ設定が練られており、状況が状況だけに主人公に感情移入できましたね。
ちなみに作者はこの設定を考えるまで 3年 要したとコメントしています。
ご、ご苦労サマです。
世界観は高橋ツトムさんの「スカイ・ハイ」に似ていますね。
ただし、本作は主人公の摩子目線で全て物語が展開していきます。
家族や、知り合いの辛い場面が出てきます。
命とは何か?
いろいろ考えさせられる内容です。
最近の連載漫画だとかなり短い部類に入りますが、この作品にはこの 4巻がベスト だと思います。
とにかく濃厚な展開で楽しませてくれる「ツレビト」 、是非オススメしたいです!
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2012年度作品
著…高橋ツトム
既刊1巻(2012年3月時点)





高橋ツトム最高!
俺の一番尊敬する漫画家のツトムさん。
‘人の生き様’を描かせたら右に出るものはいないと勝手に思っている俺の志に影響を受けまくった師匠です。
知らないうちに新しい漫画を書いていたらしく、完全新作です!
少なからず「スカイハイ」に通ずるものが見え隠れしています。
タイトルは「 ヒ ト ヒ ト リ フ タ リ 」 。
早速、読んで見ましたが、既に一巻から大満足な内容、多いに刺激を受けました。
ところどころでツボに入ります。
ーあらすじーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
霊界に住むリヨンは授業をサボってばかりいる少女の霊。
ある日、校長(見た目子供)より人間の守護霊として修行することを命じられる。
だが、リヨンが憑くことになったヒトは、余命わずか一年半の日本国総理大臣だった…。
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設定からして即、引き込まれました。
守護霊 が主人公なんです。
もう、「ヤラレター」って感じ!
守護霊のリヨンは18歳で命を落とした女の子。
高橋ツトムの描く女性はほんとビジュアル面も勝ることながら、意志がシッカリしていて、でもってそこに弱みが見え隠れしてリアルなんです。そして瞳が凛としています。
それもこのリヨン、大阪弁で喋っているんです。最近、なぜか無性に大阪弁に惹かれます。
話戻りますが、作中で守護霊がいない(待っている)人間が多いと描かれているのですが、そこからリヨンが「この人!」つて選んだ人が…今にも潰れそうな おっさん大統領 !
それも寿命一年半w
で、総理大臣、死の淵を彷徨ったのが原因なのか守護霊リヨンが見えてしまうのです!
おっさん大統領と18才の天真爛漫な女の子。
「次が気になるやんかっ!この野郎っ!」
まだ一巻でストーリーは始まったばかりですが、これから大統領に憑いたリヨンが何を目の当たりにし、どう感じに、どう行動するのかとてもとても楽しみで仕方ないです。
二巻発売が今から待ちきれない!
あと驚いたのはスマートフォン型の電子機器でその人の命のタイムリミットが分かるって超斬新な設定にたまげました!
これは本気で、おすすめだ!