映画「ALIVE」
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2003年度作品 109分
北村龍平監督作品です。初め見たときは「普通だなというなんとも平凡な映画だな」と思って見ていたが、久しぶりに再見するとアラ、ビックリ!とてもとても面白いではないか。
そもそも映画を見る時の環境、体調、悩み等で評価の浮き沈みはあると思う。例を挙げるてみると「キル・ビル」を初め見たときはアニメパートで一気に冷めてしまい(というかあまりの残酷描写に気分が悪くなって)最低な映画だとずっと思っていたのだが再度見て改めてこの映画は傑作だと思うようになった。と言うことでこの「ALIVE」もそんな一例だったのだ。もしかしたら逆のパターンで傑作の枠に入ってしまった作品もあるのかも知れない・・・。
話を戻してこの作品はまさに主人公ありけりの映画。感情の起伏が絶妙にいい。そして主人公のあの猫背気味のポスターにもなっているポーズがとにかくかっこいい。普通はだらしないと言うべきだが・・・。
いよいよ始まるのかとわくわくしてしまうオープニングシーンは素晴らしい出来栄えだ。基本的に前半はこれといってとくに大きな展開がない。ただこの雰囲気がいい。設定そのものを楽しむべきだと思う。
というかこれからこの二人はどうなるのかが気になってそれどころではなかった。で、そうこうしているうちに何やらヤバイ方向に向かっていることに気づくのだ。
後半からは北村流アクションの流れへチェンジする。これまたすごくいい手振れカメラアクションシー
ンから始まり最後には驚愕の「マトリックス」アクションへと加速する。迫力があります。こういうのを見るとすぐアクションやりたくなるんだが・・・ゼロス最高!
ラストへいくにしたがって主人公の気持ちが見ている観客とリンクする。俺はこう感じた。彼の行動や
言動は単純に理解できるのだ。そしてLASTシーンというかLASTカット。これまたカッコよすぎる
音楽が流れでエンディングへと移るこの短いシーンがとてもいい。
あと、とにかく笑えるんシチュエーションが時々発見できる。これが俺は好きだなのだ。すごいおかし
なことやっているに本人はいたってマジメとか。