2010年度作品
約80分
Cast・・・赤沼 政文、坂本祐以
演出・・・橋口 幸絵
企画/制作・・・劇団千年王國


若い男と女。
登場人物たった二人の約1時間半の舞台観て来ました。舞台と言っても小劇場です。その分あってか生のパワーを「これでもか、これでもか!」とヒシヒシ感じられました。
舞台イイっすねーー( ´ ▽ ` )ノ
最高っすね。
さて、ストーリーは繊細ゆえに野獣のような激しさで周囲と理解し合えないダニーと、過去の罪を背負って心を閉ざしたロバータ。バーで知り合ったな孤独な二人が、心の澱を吐き出し、激しくもぎこちなくぶつかり合いながら、結婚の約束をするまでの不器用な愛の物語。舞台はニューヨーク。
初めはあまりに突飛な自己中キャラに全然感情移入できませんでしたが、段々と二人のセリフ、息遣いを聞いていると「アラ、不思議」ササァッーっと砂浜で迫ってくる波ごとく感情移入している自分がいました。
「えっ、えっ、エッって感じで…」。
所々、情景が浮かんできます。
前半音楽を極力使わない演出。そして後半バックで流れるシーンにピッタリ合った音楽。その演出が上手い。
あと、内容が重いのですが、意外と笑える瞬間がある。これってかなーり重要です。それがセリフだったり間だったり、些細な動作だったり・・・。
ただ、観た後ドッっ疲れが出ます。でもそれだけ人の感情に訴えかけてくるものだったという証拠ですね。いい芝居観たなーと心から思える時間を体感しました。
とにかく役者が熱演に圧倒。体張ってますっ!すぐ目の前でダニーとロバータが確かにそこでは息をしていました・・・。
原作があるとのことで、そちらに興味が湧きます。

鑑賞日:2010年12/4 ターミナルプラザことにパトスにて