
2013年度作品
102分 / 日本 / PG-12
監督・・・福田雄一
役者・・・鈴木亮平、清水富美加、ムロツヨシ、安田顕、佐藤二朗、池田成志、塚本高史、岡田義徳、大東駿介、片瀬那奈
キャッチコピ- ⇒ 愛子ちゃん、どうか俺の闘う姿を見ないで欲しい。















タイトルからして、かなりのインパクト!
個人的に 変態映画 と言えば名作「愛のむきだし」!
全237分のいう大ボリューム、本編でこれでもかと連呼される「 変態 」フレーズ、そしてあの珍シーン、AAAの西島さんのアクロバッドパンティ盗撮w
そんな映画に張り合うくらいのおバカな変態映画その名も
「変態仮面」
監督にあの邦画コメディ界ならこの人「勇者ヨシヒコ」の福田雄一。
ヒロイン「仮面ライダーフォーゼ」のヒロイン、ユウキ役の清水富美加。
共演にムロツヨシ、佐藤二朗w
他にも知名度のあるキャストが大量出演。
そして一番の驚きが本作を作ろうといった発信源、そして脚本協力に名を連ねる俳優小栗旬!
あなた本気ですか!?
そして主役演じたの鈴木亮平(し、知らない、はじめて聞いた)!
小栗旬自ら「亮平以外に考えられない」と言わしめた男!
この役の為にあのマッチョな肉体を自ら一年かけて鍛え上げ、カメラに映る毛という毛を全部剃ったプロ根性!
更に変態ポージングや 異質な動き もなかなか真似できません(というかマネしない)
よくここまで拘ってくれたと賞賛したいです。
というわけで、強豪ぞろいなのでハズれる訳がありません。
始終、爆笑させていただきました。
* ストーリー *
紅游高校拳法部員の色丞狂介は、刑事だった父親の血を受け継ぐ正義感あふれる青年。
転校生のお嬢様・姫野愛子に一目惚れした彼だったが、ある時、銀行強盗に巻き込まれた愛子を救おうと覆面をして変装するはずが間違って女性用パンティを被ってしまう。
すると、ドMの父とドSの女王様だった母から受け継いだ変態の血が覚醒し、潜在能力を極限まで引き出すことができる超人“変態仮面”に変身したのだった。
それは決して誰からも賞賛されないヒーローだが、狂介はそこに悪者がいる限り、パンティを被り、変態仮面へと変身する。
この作品、一応ヒーローものなので、この手の映画に通じるところは一緒です。
「 俺は変態ではない、ヒーローなのだ 」と葛藤する変態仮面こと狂介。
「 もう変身しない 」と決意するけど、心の道標が聞こえてきます。
父(ドMの刑事)と母(ドSの女王)の変態遺伝子で「 変態という要素が混じってしまっただけ 」。
技名を堂々と言い放ち、敵を倒していく変態仮面!
絵図は案の定変態なのですが、カッコいい!
目の前にいる敵を次々、自らの股間に埋めさせ撃沈させていくその圧倒的な強さ。
更に敵を縄で縛り上げロープを垂らし、相手の顔にナナメ45度の角度から滑っていくあの秘義。ビジュアルが凄過ぎる!開いた口が塞がらない・・・。
もう 呆れ を通り越してます。
ヒロインが変態仮面に惚れる理由が分かる気がしました。
あ、そうそう、忘れてはならないキャラが!
偽変態仮面!!
下手すりゃ本家を越すインパクトキャラ。
終盤、自分がどれだけ変態なのかと変態ぶりを全身全霊をかけて告白し、変態仮面に向かって
「 お前は変態ではない、ノーマル仮面だ 」
と言い放ち変態仮面の大打撃を与えた男。
この映画で一番の名シーンだと思います!
というか今年見た映画中でもトップクラスに記憶に残る名場面だと思いました。
演じたのは安田顕です。
予告編でも描かれているので書きますが、ラスボスとの決戦、
物語の流れからして、今のままでは到底勝てない…。
隣には憧れの女の子がいる。
「俺は誰だ?変態仮面だ」
「パンティを被れば…」
溜めに溜めまくった演出、そして
「 世界の為なんだ、君のパンティを … 俺にくれ 」
脱ぎたてパンティを被り、強靭な的に立ち向かうその姿には、もはや感動を覚えました。
引いてみるとこの上ない変態、いやド変態ですが、
それまでに至るエピソードを見せられた観客はきっと応援してしまいます。
ちなみにPG-12。
下ネタ満載なのですが、なんか清々しく嫌らしさを感じない。
ここまで豪快にやってくれればもういうことなしです。
変態という響き、
そんなあまりよろしくないフレーズがこの作品を見ることでガラリと変わる(!?)素敵な映画だと思います。
タイトルで躊躇するかと思いますが、そんな人こそ見て欲しいヒーロー映画です。
はたして変態というフレーズ、何回書いたでしょうか?
予告編
劇場マナーCM 「HK/変態仮面」
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