映画「ぼくが処刑される未来」

2012年度作品
87分 / 日本
監督・・・小中和哉
役者・・・福士蒼汰、関めぐみ、吉沢亮、小西博之、中西良太、中丸シオン、樋渡真司、近江谷太朗、神保悟志、大浦龍宇一、寺田農
キャッチコピー ⇒ 未来と戦え!生き残るために。





良かったです。
“仮面ライダー”シリーズや“スーパー戦隊”シリーズに続く新たなヒーロー作品を生み出すべく立ち上げられた新レーベル“TOEI HERO NEXT”の第2弾作品。
今回は「仮面ライダーフォーゼ」の福士蒼汰と吉沢亮を主演に迎え、凶悪犯罪者を過去に遡って連行・処刑する未来の制度によって身に覚えのない罪で処刑されようとする主人公の生き残りを懸けた戦いを描くSFタイムリミット・サスペンス。
「 過去は変えられない、でも未来なら変えられる 」をテーマとして掲げ、
25年後の世界で、自らの冤罪を証明させる為、奮闘します。
* あらすじ *
ある日突然、気づくと取調室で拘束されていた大学生の浅尾幸雄。彼の容疑はまったく身に覚えのない殺人。
途方に暮れる幸雄の前に弁護士の紗和子が現われ、事情を説明する。
そこは量子コンピュータによって国民が完全に管理された25年後の世界で、幸雄は凶悪犯を過去から連行して処刑する“未来犯罪者消去法”によって逮捕されたというのだ。
そして72時間後には公開処刑されてしまう手筈だったが…。
主人公、幸雄は自分の意見をなかなか外に出せずにいる大学生。
食べ物屋でも間違て出されたメニューに気づいても強く言えずじまいなダメ人間。
そんな彼が25年後の未来で身に覚えのない殺人容疑の罪で、公開処刑されるというから溜まったもんじゃありません。
さて、25年後という設定、
それが映像として視覚面として大きく影響を受けているのが青っぽい近未来風な画質と常に上空にはアマテラスという円盤型の浮遊体があるくらいですが…。
今と同じ自動車走っていたり、家電量販店でも特に目を引く未来っぽい商品が見られなかったり、残念ながら全然25年後を感じさせませんw
でも、そんなビジュアルを 帳消し にするくらいのメッセージがこの映画に詰まっていました。
25年後、今より25才年を取った自分と出会いました。
「・・・」
公園で薄汚い服着て、髪はボッサボサで酒飲んでいる。
そう、その姿は紛れもないホームレスな自分 。
それはもうかなりショック!!
もしも、自分がそんな姿になっていたらかと思うと100パー絶望します。
「 おい、俺!夢はどうした!? 」
とりあえず聞きますね。
自分の25年後なんて想像出来ません。理想像はあるけど果たして何処まで実現できているか。
過去は変えることが出来ないけど、
未来なら今からでも変えれます。
周りに流されないで自らの行動を起こすこと。
それが少しずつ将来の自分の糧としてプラスされていくのだとこの作品を見て改めて感じました。
本編、ラスト
「 自分が今からできることを自覚し、決断する時の表情 」
がとても良かったです。
この作品のキラーカットです。
不覚ぬも感動して涙が出てしまいました(汗)
お勧めですよ。
予告編