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2013年度作品
80分×3(DVD全3巻) / 日本
監督・・・金子修介
役者・・・須賀健太、竹富聖花、木ノ本嶺浩、山本ひかる、菅野莉央

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 映画 生贄のジレンマ 見ました!

 



 ドカーンと衝撃っ!

 すごい衝撃




 フルボッコにされました(←?) 

 



 この作品、レンタルDVDの最初に流れる告知映像(予告編)を見た瞬間、ビビッ と来まして借りたんです。


 ちなみに本作、小規模で劇場公開され、のちにDVDでも三部作(上中下/各80分)としてリリースされています。原作は土橋真二郎さんのライトノベルだそうです。





 
 *あらすじ*

高校卒業式の朝。篠原純一が数週間ぶりに登校してみると、何故か校庭には底の見えない巨大な“"が設置され、教室にはクラスメイト全員が揃っていた。

やがて校内放送で不可解なメッセージが告げられる。
「今から1時間後にあなたたちは全員死にます。ただし生き残る方法があります、それは生贄を捧げることです――」

 篠原と同級の理香をはじめ、最初はタチの悪いイタズラだと半信半疑だった生徒たちも、最初の“犠牲者"が出たことにより、それは紛れもない事実であることを知り……。






 監督は「デスノート」シリーズの金子修介監督!




あなたたちは、全員死にます


 ↑ こういうデスゲーム作品はけっこう以前から量産されていますが、本作はその中でも頭一つ抜きん出た作品だと思います。

 全編を通して描かれている作品テーマが物凄く深いんです。





 舞台は高校3年生(1~4組)の卒業式の日、朝早くから集められる生徒たち。

 先生とか大人は一切登場しません。

 最初から最後まで校舎内(校舎外周含む)ですべて物語が展開されていきます。





 この映画、

 人間の汚い部分 が多く描かれます。

 そして、考えさせられます。






 弱い者にも容赦なしです。

 不良もただのワルで終わることなく、死のゲームで恐怖に怯え、狂気します。

 




 さて、はじめにデスゲームといったらリアリティが重要視されます。

 ありえない設定ばかりだと、現実味がなく、恐怖も半減します。

 確かに本作もところどころ 突っ込み どころは多少あります。




 ただ、自分は全然その点は気にならず、

 むしろ次どうなるの?この後どうなるの?って感じでグイグイ引き込まれた240分(実質3回に分けて見ましたが)ジェットコースター感覚で見ることができました。

 このグイグイ感は「愛のむきだし」に似てますね。

 




 次々仕掛けられるゲームの展開に、

自分ならどうするか?’

 と何度も何度も問いかけられます。





 誰だってにたくありません




 ましてや高校3年生、義務教育を終える卒業式の日にこんなデスゲームをやらされるなんて・・・






 ゲームのルールが発せられ、

 動くもの、動けないもの、錯乱する者etc・・・




 ここで死にたくない!

 でも、人殺しにはなりたくない!





 しかしルール上、誰かで生贄を作らなくては自分は死んでしまう。

 

 じゃあ、クラスメートの誰を生贄にするか?



 次々、クラスメートが自分の目の前で死んでいく姿に、次は自分ではないだろうかという恐怖の連鎖が続きます





 制限時間アリ、

 誰も投票しなければクラス一掃(全員死亡)


 ↑このルールが嫌味ったらしいんですよね。究極の選択に迫られる高校3年生達。




 誰かを殺してでも、生きたいか。

 実際、自分がこの環境に放り込まれたらどうか?

 ゲームの攻略法を探すのは勿論ですが、極限まで精神的に追い込まれてしまったら・・・あまり考えたくないですが「ここで死ぬ訳にはいかないんだ」という思いから、誰かに投票するかもしれません・・・。




 
 はたしてクラスメートを殺して、自分が助かればいいのか?

 倫理論争が続きます。





 ちなみに全員に初めから装着されている腕時計型の機器には投票機能も備わっており、生贄を簡単に選ぶことができるのですが、

 教室に置かれてあるTVで、誰が誰に投票したのかわかる仕組み になっているんです。

 こういうの、本当に嫌ですね。この投票結果でアイツは信用できないとか、グルだとか、裏切り、そして次は自分が選ばれてしまうのではないかという不安でもう疑心暗鬼状態。






 このデスゲーム、

 現実の世界でも社会人生にもリンクする部分が多々ありました。






 何かを成し遂げるには、何かを犠牲にする必要がある場面が少なからず出てきます。

 犠牲と言ってしまえば御幣がありますが、一つの例として、

 例えばオリンピック。その大会に選ばれるには勝ち組に入らなければなりません。

 そこは実力主義で能力が低いものは選手として選ばれることはありません。好きでやる分には構いませんが、上に行くにはライバルとなる他のプレイヤーに勝たなくてはなりません。そしてメダルへの道へ。

 負け があるから、勝ち がある。


 


 自分が目指している映画業界も、全国の映画館で流れる映画を作るにはそれなりの実力が必要です。

 単純に好きだからで楽しんでやっている分には構いませんが、やはり目指すのは上です、

 趣味で終わらせるつもりは絶対ないし、映画祭という場所になるとそこはもう一つのチャンスとして賞を獲得するか、しないかの戦場です。

 



 更に言えば、人間関係でも誰が味方で、誰が自分にとって敵か?

 誰々とは付き合わない方がいいとかetc・・・

 なぜ、そんなところで頭を悩ませなければいけないのか?

 敵味方、好き嫌い関係なく、みんなで楽しくやっていればいいんじゃないか ?
 



 一方から見れば良い行いでも、反対側から見れば悪い行いに見える倫理観。実に複雑です!






 さて、映画に話を戻しますが、

 役者さん、チラホラ他の映画で見たことある顔ありました!



 主人公は須賀健太さん、久しぶりに見ました。成長しましたねー


 ヒロインの竹富聖花さんは先日みた「ギャルバサラ」で主人公と罵り合いからのガチ殴り頬叩きでインパクトを与えた印象的な女優さんではありませんかー!とても良かったです。





 そして何といってもこの作品で光っていたのは、レイちゃん(役名)!

 言葉が発せれない手話の女の子。

 「いちばんきれいな水」では加藤ローサさんの妹役、「仄暗い水の底から」の子役、菅野莉央さん!最近では「悪の教典」の生徒役を演じています。

 初見、髪長くてパッツンで、日本人形みたいで怖い印象だったのですが、中盤辺りから頭角現してきます。目ホクロがセクシー!




 そして個人的に「仮面ライダーW」組、アクセル演じた木ノ本嶺浩さんとコメディヒロイン担当の 山本ひかる さん、ドラマとは違った内面に迫る演技合戦を見せてくれます!





 終盤、レイちゃんが放つ

「誰かが決めたルールじゃなくて、誰かが用意したボードゲームの上じゃない、自分の道を --」

 ↑この場面が ズシン と胸に響きました。




 自分の人生、環境や誰のせいにするとかじゃなく、自分で責任を持って行動する自分らしい生き方。

 たとえそれで失敗しても後悔なければそれでいいんです。

  

 

 はい、、なんか後半、映画レビューから離れてしまいましたが、とても考えさせられるエンターテイメント大作だと思います!

 多少ショッキングな場面が入っているので万人にはオススメは難しいですが、自分にとって 見て良かった と心から思える大好きな作品です。




 生贄のジレンマ是非、オススメします!










予告編



『生贄のジレンマ』ワイドショー風プロモ映像【事件発覚篇】



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