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1982年度作品
164分 / 日本
監督・・・橋本忍
脚本・・・橋本忍
出演・・・南條玲子、北大路欣也、隆大介、関根恵子、宮口精二、大滝秀治、星野知子、光田昌弘、かたせ梨乃、長谷川初範、室田日出男、下絛アトム、北村和夫、谷幹一、仲谷昇

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 映画制作仲間うちで話に上がった つまんねー映画 を鑑賞しようの会。

 あえて駄作をチョイスしモチベーションを上げる、駄作を見て何が悪いのか学ぶという鑑賞企画。



 と言うわけで、Webを参考に今回選ばせていただいたのは 「幻の湖」




 1982年度制作、東宝創立50周年記念作品

 「砂の器」「八甲田山」の監督、期待の三作目!!!




 この時点で全然駄作のニオイ感じられませんが…

 それでもレビューの蓋を開けてみると…

「本物のバカ映画」
「意味深とも意味不明ともとれる内容」
「日本の超一流のスタッフが集まって作った東宝の歴史的大失敗作。触れてはいけない過去」
「わずか一週間で上映を打ち切られ、その後20余年もの間、ビデオ化すらされなかった、文字通り“幻”の作品」




 そんな中でも今回、個人的に3つの要素が目を引きました。

1.犬が出てくる。
2.マラソンしまくる。
3.スペースシャトル登場する。


 もうこれだけ聞けば、どんなジャンルの映画かわかりません。






 そしてあろうことか、本編の時間は164

 ゆえに2時間44分!

 かなりの 超大作 じゃないですかー!







*あらすじ*

 倦怠感にとらわれつつソープランドの仕事をこなす道子は、ある日一匹の野良犬と出会う。

 彼女はその犬と一緒にジョギングを始めるが、何者かに犬が殺されてしまう。

 復讐を誓った彼女は、犯人を追いかけて果てしない旅にでる。
 








 序盤はわりかし、次こういう展開が来るかなー?

 と予想できるのですが、中盤くらいから全然 予想がつかない展開 へ。







 はい、ここからは先は ネタバレ 入ります。

 出来れば既に見た方、もしくわ見る気がない方 だけお進みください。



 ちなみにこの時点で、興味をソソられた方は、即レンタル屋へGO!











 はい、

 では結果から言いますと、






 好きです、この作品!







 決して駄作じゃありません、というか変なシンパシーを感じました!







 とりあえず、一つ ずつ紐解いてみましょう。



 まずの要素。



 シロという主人公道子が溺愛する犬が登場します。

 演技と言えどもかなり長い間画面に映ります。こんな自然な名演技を見たのは「三匹荒野を行く」以来です!

 言葉を喋らず一定の距離を保って走る姿、常に渾身的な仕草に犬好きはクラっといくこと間違いなしです。






 そして次の要素の マラソン へと繋がります。





 ちなみにシロ、途中で何者かに されちゃいます。

 亡骸がけっこうリアルで、犬好きの人はかなり辛いかもしれません。

 そこで彼女が 復讐の鬼化 する具合も、決して他人事でないなぁと思いました。





 でもね、




 段々とその表情が ヤバイ 感じになってきます。

 周囲の状況が全く見えていない自己中心的なストーカー気質が除々に現れて来るのです。

 愛犬シロの為なら、 私は全世界を敵に回したっていい ってくらいの意気込みに圧倒されます。





 流石にここまでいくと、彼女の心理について行けません。





 そしてました。

 本作品、最大の見せ場、






 マ ラ ソ ン






 とにかく主人公が走る、走る、走ります。

 本当に、走りまくります。

 2、3度マラソンシーンがあるのですが、その都度、10くらい追いかけっこが続きます。

 でも、なんだろう?

 引き込まれます。





 普通、こんな走ってばっかりの映像を見せられたら、飽きる と思うんですが、

 この作品はそこが一味違います。





 男を追う女

 ちなみにその女は、主人公道子

 道子はその男を憎んでいます。愛犬が殺された復讐心から追いかけます。




 しかし、相手の男もかなり体力があるツワモノで、気を抜くとアッと言う間に距離が離されます。

 だから、なかなか決着がつかないんです(汗)






 市街地、田舎道、どこまでも走りまくる。

 その追いかけっこを、永遠 とカメラが追いかけます。






このシーン、道子の心の声が聞こえるのですが、ココが実にカオス

 例えるなそう ・・・ スポ根漫画のようなんです。



「さぁて、どうするこの先の突き当たり!…右へ行くか、左へ行くか?」

「この直線で一気に…詰める!」
 



 なんていう脳内セリフがバンバン入ってきます。





 途中から本筋のストーリーを忘れ、

 「ガンバレー!!!あともう少しだ道子っ!!」

 なんて 応援側 な自分がいて焦ります。





 あれ?俺、今、何の映画見てたっけ?





 そして物語のクライマックスシーン、

 遂に道子がラストスパートをかけます!





 愛犬を殺された恨みだ 、とばかりに

 背中に忍ばせた出刃包丁に手に取ります!




  つ、ついに来るか!







 男を、








 … 抜かしたーーーーーーー(笑)







 綺麗にスルーします。

 しかもその直後に放った言葉は、







 「勝った!勝ったよ、シロ」







 「えええええええええええええええええええええええええええええぇ」です。

 分からなくもないのですが、やっちゃいますかっ!

 あんなに憎みまくっていた男、疲労困憊になりながらも、亡き愛犬シロに励まされ、復讐心だけで追いかけ続けた暁に



 「勝った」



 これはヤバイ。



 でも、なんやかんや一息ついてから出刃包丁で、相手をブッ刺しに戻ります。

 ここで、 血の噴水シャワー

 そしてその出刃包丁が刺さったタイミングで、スペースシャトル発射カットイン



 もう、編集タイミングがドンピシャ過ぎ。意味わかんないけど、最高です!

 ちなみに何故、ここでスペースシャトルが出てくるかはちゃんと物語で説明されるので、是非、気になった方は確認してみてください。







 はい、と言うわけで「幻の湖」、個人的にマラソンのシーンが超最高です!

 マラソン愛 さえ感じました。

 ちなみにマラソンする背景のロケチョイスがとても良かった。マラソンの走り方もしっかりコーチスタッフが関わっているので、走りのフォームがサマになってます。





 当時大画面で見たら鳥肌が絶対立ったでしょう。

 こんな長い単調な追いかけっこに、ここまで引き込まれるなんて、全く思ってもみませんでした。








 そんなこんなで個人的注目した、見所のみをピックアップしてみました。

 他にもカオスなシーン沢山あります。

 映画のジャンルが二転三転以上したり、回想シーンがこっちが本筋かと疑うほど無駄に長かったり、突然時代劇になったり、主人公が鬱加減がハンパなかったり、かと思っていたら復讐のそっちのけで恋愛楽しんだり、etc...





 とにかく個人的に、

 つまらない映画を見た筈だったのですが、

 予想以上に心を掴まれた映画でした。







 この映画、映画好きは一度見て損はない一本だと思います、超必見

 犬の復讐で164分、意外とアッという間でした。





 「幻の湖」、お勧めです。





予告








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