
2011年~2013年度作品
著者・・・高橋ツトム
集英社より全8巻発売中




読破しました. .. 。
ヤングジャンプ誌上にて2011~2013年の間、連載していた全8巻
読み手の魂揺さぶる傑作漫画 「ヒトヒトリフタリ」 。
私的に映画の師匠がロバート・ロドリゲス監督なら、漫画界の師匠は高橋ツトム氏です。
登場人物の心情描写が時に、物凄い気迫を感じます。
息遣いまで感じられる、魂こもった作品ほんと感動もんです。
*あらすじ*
霊界に住むリヨンは授業をサボってばかりいる少女の霊。
ある日、校長より人間の守護霊として修行することを命じられる。
だが、リヨンが憑くことになったヒトは、余命わずか一年半の日本国総理大臣だった…。
本作、一巻発売から追って購入していたわけでありますが、
改めて全巻揃ったので、一巻から最終巻まで続けて読みました。
熱い!
熱過ぎる!
どんどん引き込まれていく ツトムワールド!
思うに、
総理大臣 と ギャルのコラボ、
全く繋がりのない二つの要素が、見事なまで 調和 しました。
ちなみにコメディなしのシリアスドラマです。
政界漫画ってぶっちゃけその業界に関心なかったら、政界用語ばっかで、自分からあえて手には取りたくないなぁと、そもそも読む気が起きないと思うのですが、
全然そんなことない のが、この漫画の凄いところ。
芯の通った登場人物 が何より魅力的なんですよね。
高橋ツトム氏の描く 女子 って、意志がみんなシッカリしてとっても魅力的!
大阪生まれ金髪娘 リヨン も例外ではありません。
初登場シーンから思うがままに行動するギャルが、苦難の乗り越え成長する姿といったら、ほんと感動モノ。
リヨン「えーかおっさん、人間はな、一人やないんやで! 見守ってくれる守護霊がおるんや、感謝せえよ!! 」
↑泣けました
大阪弁ってなんでこんな染みるんだろうか・・・最高♪
そしてこの作品に登場する総理大臣!
めちゃくちゃ、カッコイイじゃないですかっー!!
※ビジュアルではなく生き方です。言動、行動力に鳥肌が何度たったことか。こんな大人になりてぇよ
春日総理大臣みたいに、自らを犠牲にしてまで突き進む男が現実にいれば 今の状況は変わるのだろうか・・・。
何より生き方がロック!Rockです。
もちろんただカッコイイだけじゃ、お話的につまらないです。
敵からの攻撃が来ます。この辺はファンタジー入ってます。
その負のオーラで、総理大臣の短い命が更に減らされます。
守護霊リヨンの力でも、全てを防ぐことが出来ず ...
自分自身の 寿命が日に日に減っていく わけですから、それでもなお屈しない姿。強いんですよね。
3.11福島原発 を真正面からガッツシ描いています!
「みなさんは必ず忘れます」
↑この一言、凄く重い
明らかな意識した小泉純一郎、鈴木宗男をモチーフにしたキャラ達も登場!
思えば、
「スカイハイ」は死後の世界を描いていたのに対し、本作「ヒトヒトリフタリ」は
「今、現在を生きること」 を描いています。
心揺さぶるの上手いよ、ツトムさん!
読み終わった後でも、登場人物が忘れられません。
なんか、読んだら、俄然何か行動したくなる そんな熱い漫画です!
日本人なら、読んどけ!
っていうくらい必見!
それにしても 守護霊 って本当にいるのだろうか?
リヨンみたいな強い守護霊なら向かうところ敵なしだ。
「ヒトヒトリフタリ」 超オススメです!
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