映画「フジミ姫 ~あるゾンビ少女の災難~ 」

2013年度作品
100分 / 日本
監督・・・菱沼康介
出演・・・ 逢沢りな、春奈るな、菊井彰子、徳井青空、桑田彩、渡洋史、倉持由香、横山可奈子 梶沼萌花 、中本順久 、石井由多加 、杉原勇武 、真壁刀義 、青木美沙子 、皆方由衣 、益田ひろ子








「フジミ姫」 見ましたー!
キッカケは以前面白かった映画「ライフ・イズ・デッド」を見て、菱沼康介監督の他の作品も見てみたい思って辿り着きました。
ちなみに本作「フジミ姫 あるゾンビ少女の災」は、池端亮さん原作の人気ライトノベル「あるゾンビ少女の災難」の実写映画化だそうです。
なるほど、だからパッケージが ドカーン とアニメ絵なんですね!
*あらすじ*
100年の眠りから目覚めるものの、肉体を腐敗から守る大事な赤石を大学生によって盗まれてしまったことを知ってがくぜんとする美少女ゾンビのユーフロジーヌ。
何かと辛辣な言葉を投げかけてくる侍従アルマ・Vと一緒に赤石を捜す旅に出るユーフロジーヌだったが、行く先々で人の命を奪うたびに彼女から殺し方がなっていないと言われてしまう。
赤石を奪われたために腐敗していく肉体を修復しては旅を続けるユーフロジーヌとアルマ・Vの前に……。
私的に 逢沢りな さん好きなのですが、
この作品では、そんな彼女を演技で食った 春奈るな さんがとにかく輝いています!
フジミ姫ことユーフロジーヌをサポートする毒舌侍従 アルマ 役なのですが、
登場からから最後まで全くブレない、真の通ったキャラクター。
常に ポーカーフェイス なんです。
そんな彼女を演じる 春奈るな さんは、本業がアニソン歌手。
演技自体がお初で、この徹底した役作り。只者ではなさそうです。
二人が中盤に、とある美容室立ち寄ります。
ゾンビ(ゴス)メイクからナチュラルメイクに変わった二人の姿の ギャップ が凄まじい。
ちなみにこのシーン、
ユーフロジーヌがメイク変身してから、 「アルマもやってみない?」 と問われ
「それは時間無駄です。絶対しませんから!」 と言い切るも、
次のカット で、椅子に座らされているアルマちゃん♪
爆笑 しましたw
ほんとこの二人、 主従関係 がいい感じで出来上がっています。
相性いいんだか、悪いんだか
噛み合っているのか、いないのか そんな会話も見所ですね。
アルマが真顔かつ、冷静にユーフロジーヌに向かって、
「腐った牛乳を拭いた後のぞんきんで作った、ブルーチーズを腐らせた強烈な匂い。」と言い放ちます。
↑言い過ぎだ‼︎って言うかどんな例えしているんだアルマw
まらそれを軽く受け流すユーロジーヌ、・・・あんたもやるね。
他にも、
約束する場面で指切りげんまん をするのですが、
「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます、指切った♪」
と、同時に本当に指をブツ切りにするシーンは 笑 えました。
※ちなみに後で縫い合わせます
あ、そうそう
惨殺シーンで同じ場面を何度も繰り返すバラエティー演出を使うセンスも好き嫌いにもよりますが、私的にツボで笑わせてもらいました。
そこで入る効果音のチョイスも素晴らしい限りです!
あと、目的地の家に走るユーフロジーヌが、
思いっきり見えない目の前の結界に顔面を強打して、恐ろしいブサイク顔が結界に残る場面が最高でした。
他にも演出面で 「おおおっ!」 と思ったのが、
「ライフ・イズ・デッド」でも感じた、 もっと登場人物のエピソードが見たい!と思わせる魅力的なキャラクターの描き方!
そんな群集劇 のようなタッチも健在でした。
本編では描かれていない空白部分もいろいろ想像してしまいましたね。
尻職人の異名を持つグラビアアイドル倉持由香さん、
意外とアクションが 様 になっていました。
アクション女優の才能もあるのでは?
アイドルアニメ「ラブライブ」で 矢澤にこ 演じた声優の徳井青空さんも顔出し出演。
おなじみのあのアニメ声振りかざして、なん妙に記憶に残る愛くるしいゴーレム役を熱演。
サイドストーリーがもしあれば、一番見たいです。ちなみにこのキャラは小説には登場してこないオリジナルキャラだそうです。
全体的に ホラームード感 出しているのに、
時に コミカルな描写 をさりげなく挟む
その 組み合わせ がとってもマッチ。
悔しいのは こんなに面白い映画 なのに本作、惜しくもビデオスルー。
厳密にはイベント上映という名目で、2回だけ劇場にて上映されたそうです。
もったいない。 私的に同じキャストで続編を熱望したいくらいだ。
とにかく楽しかったです、100分。
そして 春奈るな さんの出演シーンが、なんといっても見所です! ファンになりました!
「フジミ姫」 、おすすめです!
予告
ED曲:ヤナキク:「UP↑SIDE↓DOWN」 ※PV
春奈るな :「とこしえロンド」 ※本編の挿入歌