

2009年度作品
30分×全15話(※うち13~15話Web配信)
監督・・・新房昭之
声の出演・・・ 神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、喜多村英梨、井口裕香、立木文彦




























ヤベェ!
何がヤベェって、演出面 でかなり衝撃受けました。
アニメ「まどマギ」の新房昭之監督、挿入絵も同じくあの初見インパクトはんばない劇団イヌカレーさん。制作はシャフト。
正直、物語の内容知らずに キャラデザ に惹かれての鑑賞でしたが、
予想に反して一話目から 衝撃 を受けました!
「 なんだろうね? 」
惜しいことに、見てみなければなかなか伝わりずらい作品なんですよね ・・・。
とにかく、自分にとっては今まで見たことない 斬新な 世界観・演出 に浸れました。
これだからアニメ発掘鑑賞は辞められないっ。 止まらない。
伝わるかわかりませんが、あえて具体的に、どこが凄かったかというと、
まず 縦横無尽なカメラワーク 、斬新な編集タイミング !
奇抜なアングルに関してはスタンリー・キューブリック作品っぽさがアリ。
更に驚いたのは、テロップの演出。
友人によればこの演出は過去に「新世紀エヴァンゲリヲン」が似た感た感じと言っていましたが、自身はまだ未見なのでかなりビビりました。
でも普通、こういう早い文面のカットバックって
「ええっ!今、なんて書いてたの?」 って感じで下手すれば瞬きした瞬間、「はい、アウト〜っ!」 って感じですよね。
こういうサブリミナル演出は異質すぎて付いていけないパターンになりがちですが、そんなことはなく、私的にいい意味で緊張感漂う上手い演出方法でした。
基本、長ゼリフ合戦が多いです。
全然飽きがこない、良いテンポが常に保たれている凄さ
クスッ と笑える言葉遊びの数々。
あぁ、もう堪んない。
もう完全にこの 独特ワールド にハマってしまいました。
まだまだあります、省略法 がこれまた凄い!
いつも脚本を書く際、短編スケールで書き始めますが、なんやかんやで毎回長くなり、中編スケールなってしまうのが定番中の定番。
でも、この「化物語」で描かれているとある省略法を使えば、その課題がクリアできるかもしれない! という新しい切り口が私的に拾い物でした。
あぁ素晴らしいアイデア、ありがとう! 早速使わせてもらってます
さて、 演出 ばかりに目がいってしまいがちですが、本編の登場人物も技法に負けじと実に魅力的です!
魅力的過ぎて ヤバい です。魅入されます。
なんなんですかね、この濃いメンツはw
皆、好きだーーーー!
では、前置きがかなり長くなりましたが、ココで、あらすじをご紹介。
*あらすじ*
とある田舎町の男子高校生・阿良々木暦は、街に現れた瀕死の女吸血鬼を助けたことがきっかけで、吸血鬼もどきの人間となってしまう。
女吸血鬼はその力を封じられたものの、「怪異の王」たる吸血鬼の出現はこの街の霊的エネルギーを乱し、様々な怪異の類が出没するようになる。
暦はそうした怪異に憑かれた少女と出会い、彼女たちを助けるうちに人間的に成長していく。
主人公は阿良々木暦。読み方は あららぎ こよみ 。ちなみに半ヴァンパイヤ。
怪異 と呼ばれる化物に取り憑かれた女の子達を持ち前の 放っておけない精神 で次々巻き込まれながら救っていくという お話がザックリとしたストーリーラインです。
ちなみに原作者の西尾維新さんはこの小説について、
「趣味で書いた作品。」と マ、マジか
その際のコンセプトは、 「アニメ化は不可能なもの」 と語ったそうです。ま、アニメ化既にされてますがw
とにかく演出は超一級品なのですが、内容は良い意味で、実に下らなかったりします。
普通、アニメって話数を重ねていくうちで愛着が湧いて、面白さが倍増されてくることが多いですが、本作は例外中の例外で、第1話の数分見ただけで、もう 心持っていかれました 。
さて本作 「化物語」 は他にも偽物語や猫物語などかなりの数がシリーズ化されています。
本作「化物語」に関して接触する怪異の種類は蟹、カタツムリ、猿、蛇、猫 です。
ちなみにだいたい2話、長くても3話かけての ドラマ が展開されます。
毎回、シリアス展開で締めるのですが、そこまで行きつく過程が、 実にしょうもない 流れだったりします。こことても重要。
その シリアスとユーモア のパーセンテージがとってもいい感じなんですよね。黄金比!
そして本作の魅力を語る上で一番重要なユーモア満載の会話劇。
主人公の ツッコミ がまたいいんです!キレ良すぎっ!
そんな彼とぶつかるヒロイン達。
皆、無駄に 名前 カッコいいんです!
ヴァルハラコンビと呼ばれている 戦場ヶ原ひたぎ と 神原駿河(かんばる するが/私的に「HK/変態仮面」で安田顕さんが演じた偽変態仮面と互角に戦えるくらいの驚愕変態レベル)、更に八九寺まよい(はちくじ/「まどマギ」のキュウべぇの声優さんw)、千石撫子(せんごく なでこ)、羽川翼。
それぞれ担当声優が歌う主題歌も、一曲一曲クオリティ高かかったです!
3話以降、主人公と恋仲になるメインヒロインはツンデレならぬ、ツンドラの ひたぎ さん。
本人曰く、「萌え」の更に一段階上を行く、次世代を担うセンシティヴな言葉として「蕩れ」を提唱。
彼女いいキャラしてるんです、これがまた!クールなんだけど、どっかぶっ飛んでる感じが イイ!
最近見たアニメ「ソードアート・オンライン」の相思相愛とは正反対なカップルです。
ですが 、超お似合い。はたから見れば口論している二人なんです。会話、聴いてるだけで面白い。噛み合っているような噛み合っていないんだかw
更に更に本作はDVDorBDには特典としてキャラクターコメンタリー(西尾維新さん自らの脚本で全て書き下ろし)が収録されており、これがまた抱腹絶倒!本編見てすぐこちらの音声コメンタリーで2周目してしまいましたよ。
キャラありき なので本編未見の方はサッパリだと思うので、全話見てからの鑑賞を強くお勧めします。
ちなみに最終巻のBD売り上げ枚数が、当時のTVアニメ史上最高の数字を記録。シリーズ累計も全6巻で47万本以上のセールスを叩き上げていることから、この凄さ ぶりが伺えます。
この音声解説、下手すりゃ本編より笑えます。キャラによっては突然ラジオもどきで始めたり、絵と全然合ってない話題を永遠と話したりとetc…とにかく音声解説の常識をブッ壊してくれました。ガツンとやられましたよ、これはもう。
ちなみにパチスロ化もしています。
あ、そうそう驚いたのが supercell さんが歌う主題歌
「君の知らない世界」。
この曲、以前から知ってて大好きな曲でしたが、・・・
まさかこのアニメの 主題歌 として使われていたとはっ!!
しかも歌詞の意味がピッタリはまって、もう「君の知らない世界」=戦場ヶ原ひたぎ としてインプットされてしまいましたよ!
この曲、 歌詞 に「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」よ聞いたことのない名称が入るのですが、これ、星の名前のことだったんですね !!
13話、ひたぎさんが、主人公の暦を連れ、「これから見せるものは私があなたに見せれる、最後のものよ」と星満点の空を見せ、 「あれがデネブ、タイル、ベガ。」 と説明。
そこで「君の知らない世界」のメロディが ゆっくりIN 。憎いくらい上手すぎる曲入りタイミングに 感動意外の何者でもありません。
「化物語」 魅力有り過ぎ!
アニメ好き には見是非て欲しい!
そして、見てない人にも、私的に大プッシュしたい傑作アニメです!
超おすすめ!
予告 ※全然わけわからないけど、インパクトある予告編
【本編抜粋】「君の知らない物語」かかるまで
主題歌×5 ※5人のヒロイン声優が歌うop抜粋
あららぎツッコミ集 ※いいキャラだ!
MAD「君の知らない物語」にて ※暦×ひらぎメインのMAD 。1:42に歌詞「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」あります
MAD② ※暦×5人ヒロインMAD動画
パチンコ版「化物語」
- 関連記事