
2013年度作品
各30分×全4話
監督・・・板村智幸
総監督・・・新房昭之
脚本・・・木澤行人
声の出演・・・花澤香菜、上田燿司、神谷浩史、、斎藤千和、井口裕香、坂本真綾、櫻井孝宏、水橋かおり、三木眞一郎、成田剣
キャツチコピー → かみついて、君を感じる罠の中
















物語シリーズ、最新レビューいきます。
「猫物語」 に続きまして、ヒロイン視点で描かれる各30話✖️全4話
「囮物語/なでこメデドゥーサ編 」 。
まず今回のキャラ、 千石撫子 ついて少々語ります。
常に帽子や前髪で顔を隠すほどの 極度の人見知り で内気。でも暦お兄ちゃん(本シリーズの主人公)が大好き。
彼に対しては時折大胆な行動を取ることがあり、それだけは誰にも負けない彼女。
ちなみに過去(「化物語」)では蛇殺しの儀式を行った罰として、蛇の怪異に取り憑かれました。
そして今回、新たに白い大蛇の クチナワ さんに取り憑かれます。
ちなみにクチナワの口癖は 「あぁあああん?」 。 けっこうツボにはまりましたw
さて、そんなわけで半ば強引にクチナワに操られつつある中、
お助けマンの暦がその異変に感づき
「大丈夫か?千石」 と声をかけるのですが、
心配させたくない一心から
「大丈夫だよ、暦お兄ちゃん、何でもないよ」
と返し、更に大蛇の思惑にハマります。
では、本作のあらすじをご紹介。
*あらすじ*
中学に通う千石撫子は大人しく、無口で、可愛い少女である。彼女は6月に 恋愛がらみ でクラスメイトから死に至る蛇の呪いを受け、危機一髪のところを、かつての同級生の兄である阿良々木暦に救われたことがある。
撫子は小学生の頃から暦に淡いようで深い恋心を抱き、 両想い になりたいと願っていた。
そんな中、撫子は学校の自分の下駄箱に白い蛇がいるのを見かける。その蛇はすぐに消えてしまったが、その後も立て続けに蛇の姿を見かけ、白い蛇「クチナワ」から自分のご神体を探して欲しいと頼まれる。
かつて同級生にかけられた呪いを解こうと蛇を切り刻んだことのある撫子は、その 償いのために頼みを受け入れる 。
しかし、ご神体を手に入れた撫子は蛇神の怪異になってしまう。暦は怪異を殺す力を持つ吸血鬼の忍を連れ、撫子を止めるべく北白蛇神社へと向かう。
冒頭 壮絶過ぎ!
グロっ!
物語シリーズ、実はなかなか描写が エグい んですよね。
特に半ヴァンパイヤの語り部となる暦は、最終的に 治癒体質 があることをいい事に、
毎回 吐血に始まり、血まみれ、骨折、肉体切断 等 ... かなり痛々しい結末を迎えます。
で、今回序盤から それ が来たので驚きました。
高笑い撫子が大好きだった彼を、長刀もどきで グッサグッサ 刺しまくります。
この光景、かなり カオス!
一瞬、 「見る回を間違えたか!?」 と思いましたよ💦
もちろん、この場面はのちほど ラストから物語の始まりに遡る 演出と分かります。
ここから、一部ネタバレあります
お気をつけ
中盤、彼女がクラス委員をしている事が判明します。
↑ ちょっと意外。クラス委員と言ったら、普通クラスをまとめるのだから、積極性が必要だし、何よりもリーダー気質が必須。引っ込み思案な撫子が担うには荷が重過ぎるのでは? と思いました。
が、物語が進むにつれ、
‘誰もやりたくないクラス委員’ 、だから 彼女に その役割が廻ってきた。
基本彼女には 反論 という選択肢がない為、
「はい、やってみます」 なのです。
クラス委員になってから、これまた他人任せな担任教師からも
「あの雰囲気どうにかならないのか、千石」 と板挟み。
いつもお得意の だんまり撫子 でその場を流します。
助けてあげて、担任教師。
とまあ、そんな感じで、日々を消費していく毎日 。
生き甲斐は、暦お兄ちゃん。
残念なことに、彼には 戦場ヶ原ひたぎ という彼女がいます。
その状況を知ってしまったことで、今回の怪異 クチナワ が絡んでくるわけなのです。
さてクチナワとの とある約束 をクリアする為に、白いシュシュになって共に生活をしていく中で、
徐々にクチナワの存在が撫子の 感情面 に影響を及ぼしはじめます。
そしてついに、彼女の中の溜まっていた 鬱憤 が噴火。
普段、怒ったりしないタイプの人が、ブチギレる。
これ程、何が起こるかわからない 怖いもの はありません。
覚醒、ブチギレ撫子
クチナワ本人からも、補足説明がありますが、
撫子を乗っとってはいない、紛れもなく、あの感情・行動は 撫子本人 によるものだそうです。
頼りない担任教師をその場で ドン引き させた後、そのまま教室に出向き、クラスメートにも今までも溜まりに溜まっていた 言いたくてもいえなかった気持ち をブチ かまします。
「 信じた先から裏切るこの世のクズだ! 」 超長ゼリフです。
この場面、なかなか迫力ありました!
本人からしてみれば、この後の学校生活を考えると地獄ですが、なんか見ていて爽快でした。
ちなみに撫子役の声優は花澤香菜 さん。甘ったるい声からの突然のキレ声は所見、ビビりました。
ところで、
千石撫子はどちらかというと、 可愛い部類 に入ります。
でも本人は そうは思っていません。全否定します。
友人より、そのことについて言及されると、自分のことを 凶悪 と返します。 おいおい
根っからの天然ですね。こういう方は別名、 魔性の女 と言います。
話、変わりますが、
誰が被害者で、誰が加害者なのか。
本作では撫子の独白が ほぼ全編に渡り 展開されていきます。
終盤、クチナワに関して、ある事実 が発覚しても全然、悪びれた様子がない 撫子・・・。
好きな相手 にこれ以上にないほど一途。
それが崩れさった瞬間を描いたのが、本作の醍醐味ですね。
あえて、手が届かないものを目標とする 事 。
うん、確かに。
簡単、もしくわ頑張ればできることを 目標という夢 として設定してしまった場合、
それが 叶ってしまった 後 が問題です。
至福を思う存分感じた後、 これから自分は何を糧にして生きていけばいいのか? という問題に直面します。
そこで撫子はあえて、 暦 というハードル高めの 高嶺の花 に設定したわけです。
なるほど。
こういう日常でふと頭を過ぎる瞬間、
言われてみれば 確かに疑問に思う
そうか、そういった見方もできるのか?
といった点を拾ってくれる西尾維新 節大好きです、ホント。
エンディング、 は 「 えっ !!! 」
って感じで 幕 を閉じます。
白髪、 髪が蛇化 !
あと、 最後の決めゼリフ に注目してください。
鑑賞後、調べてみるとこの話の 回収は別の回「恋物語」でするらしいです。 ホッ
今回もかなりオススメできる、 「囮物語/なでこメドゥーサ」 。
興味出た方は、是非見てみてください。
いろんな感情が想起されます。
【予告】
【OP抜粋】もうそうえくすぷれす:花澤香菜
【MAD】もうそうえくすぷれす ※過去シリーズの映像含んでいます
覚醒・ブチ切れ撫子
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