
Neon Genesis Evangelion - The End of Evangelion
1997年度作品
87分 / 日本
総監督・・・ 庵野秀明
監督・・・鶴巻和哉、庵野秀明
声の出演・・・緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子、立木文彦























全26話 を見てからこの劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 」見ました。
…。
なんすか?
もう一体全体なんなんですか?
見る前に「覚悟しておいた方がいいよ、ホント救いないから」
と友人に言われ期待と不安混じりで鑑賞しました。
*あらすじ*
最後の使徒を倒した。だが現実に対処できないシンジは固く心を閉ざしてしまう。そして約束の時が訪れる。ゼーレは自らの手による人類の補完を目指し、戦略自衛隊による攻撃をNERV(ネルフ)本部に仕掛けてきた。
戦闘のプロに抗う術もなく血の海に倒れていく職員達。その絶望的状況下でミサトは、シンジは、アスカは、レイは、生き残ることができるのか?そして人類補完計画とは?
人類の存亡をかけた最後の戦いが、今始まろうとしている。
本作はTV版最終話2話をリメイクした作品です。
ここからネタバレ全開ですので、未見の方はお気をつけを。
今、この内容・描写 は 規制 で絶対に出せません。
独自の世界観をこれでもか、これでもか と描ききる庵野監督。
カルト というか、宗教 というか、ホラー というか
とにかく見ていて、もう意味がわからない箇所がありつつもこの圧巻の迫力、それだけで終わらない何かが存在します。
まるで 「付いて来れる奴でいい、ついて来い」 と言っているかのように、畳み掛ける奇天烈な映像のオンパレード、しまいには終盤、まさかの実写映像まで挿入されます。
正直、テレビ版で いくとこまでいった ので、
※詳細はこちらをどうぞ
それを万人にも分かりやすい形でリニューアル作品に落ち着くだろう という軽い気持ちで見始めたのですが ... これは テレビ版の更に上をいく、最高にぶっ飛んだ映画 でした。軽い気持ちで見たらトラウマなります確実に。
序盤からしてもう ドン引き でしたから・・・。
いろいろ、ぶっ飛び過ぎていて、
監督、麻薬やってるのか?と思いました。
なぜここまで 登場人物達を虐める?
メインキャラほぼ 死亡 。絶望以外何もない地獄絵 の数々。しかも殺され方が液体になって飛散します。
エヴァ全26話は私的 アスカ派 。
嬉しいことにテレビ版を超える 物凄い活躍 を見せるのですが、その後 物凄い落とされます 。
あえて「ドラゴンボール」で例えると、訓練しパワーアップしたベジータが、期待通り相手をいい感じ攻めつつもその後、ボロ雑巾ごとくボロクソにされる構図が垣間見られます。
あ、アスカ〜 (泣)
感情移入できる好きなキャラが、痛めつけられる場面は本当に見ていてキツイものがある。
普通、エンタテイメントって 夢や希望を描くキラキラしたもの 、夢の時間を提供してくれる場 と、私的に思うのですが...
ここで描かれるのは全くの 真逆 。
痛 いんです。
ネルフ職員が大虐殺されるシーンは大の大人が見ても気分を害します。
普段ホラー映画で耐性がついているはずが、このシーンは正直 胸糞悪く感じました。
酷いだろ、流石に。
手を上げ降参した職員を躊躇なく射殺、部屋の外から火炎放射器で中の職員を焼き殺し、建物内に悲鳴が燦々と響き渡ります。
阿鼻叫喚の地獄絵図 、しかも表現がリアル志向なのでかなり重たい、シンドイ。
改めて言いたい、監督、大丈夫かー!?
現在、制作中の「シン・ゴジラ」期待して大丈夫ですか ‼?
さてここから少し私的な話に移りますが、
自己の存在意義 の話は興味深かったです。
確かに 自分は何の為に生きているのか? と一度ならず考えたことがあると思いますが、これを追求していくと、もう何が正解で、何が間違いかそんな堂々巡りになります。
突き詰めていくと死にたいんだか、生きたいんだか、わけわからなくなりますw
劇中シンジが
「誰とも関わり会いたくない、でも独りは寂しいから嫌だ」 という気持ちなんとなくわかります。
自分をわかってほしいと思うけど、分かるわけないだろ と感じる矛盾点。
なぜならそれは自分自身の経験上から得た結論であり、その人生を通ってもいない他人が最も簡単に的を得たら、それはそれで腹ただしい気持ちに感じてしまう。
むしろあえて そこは知られたくない とすら思いすら感じる。
結局のところ、人と人とは分かり合えないのではないだろうか?
人は他人を完全には理解できない。他人は自分ではないのだから。
時には他人に傷つけられる。
または知らないうちに他人を傷つける。
好きな人を傷つけてしまうなら、裏切られるくらいなら、他人なんていないほうがいい。
この際、一人でいい。
でもそれは寂しい。
だけど、他人は怖い。
他人は自分の全て理解してはくれない。
なら、他人はいらない。
けれど他人の存在がなければ、自分が存在しない・・・。なんなんや、この無限ループ
ただ、人と人は完全には理解しあえないけれど、歩み寄ることはできる...
傷つく とわかっていてもなお近づこうとするのだから、これが本当に一筋縄ではいかないのだ。
おそらくこの先 何年経っても、答えには辿り付かないだろう。
本編ラスト、アスカがシンジに向かって
「・・・気持ち悪い」 と ボソッと 呟やかれて物語に幕が下されます。
なんとも言えないラスト。
TV版よりエグく強調・補足する するに至った劇場版エヴァ。
物凄く大嫌いで大好きな作品 「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」 おすすめしたい。
【海外版予告】
【エヴァ人気の秘密】わかりやすく説明
高橋洋子 「魂のルフラン」
【MAD】
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