著:岡田麿里
264ページ
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがっているんだ。」のシナリオライター岡田麿里さんの自伝エッセイ本。
上記二本に関してはオリジナルアニメ、劇場版、漫画、実写全て鑑賞済み。
「あの花」に関して人生で一番泣いた(嗚咽)するくらいのベスト作品。
「心叫」は言葉が喋れない設定が過去の自分と重なる部分があって他人事には思えず、むず痒い想いを。
とにかく語られるエピソードがザックザック胸に突き刺さり、登場人物が並々ならぬ葛藤を抱えながら、少しずつ前に進む姿が無茶苦茶カッコイイ。
セリフに至ってもいちいち、心に染みに染み渡る、それが岡田ライターなんですよね。
こんな凄い作品を生み出した方は、一体どんな青春時代を送っていたのであろうか?と常に気になる存在でしたが、本文で語られる内容に衝撃を受けました。
引きこもり、不登校、いじめ、劣悪な家庭環境、自意識過剰、被害妄想、社会不適合者。
あのようなリアリティある人物、力強い物語が生まれた理由がとても腑に落ちました。
そして共感できるポイントが多かった・・・。
追伸:じんたんの家が岡田さんの実家そのまんまというエピソードに驚いた。このエッセイ自体が前田敦子さんでドラマ化もしているらしいので見たい。
予告「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
予告「心が叫びたがっているんだ。」
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